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陰陽五行論と東洋医学の関係

Last Update : 11/5/24 
陰陽五行論とは?

陰陽五行論は古代中国で発展した自然観察に基づく体系的な哲学的理念です。例えばなぜ四季があるのか、なぜ朝があり夜が来るのか、東西南北の意味は…等。

まず、宇宙の始まりを太極とし、天地陰陽に分かれ、さらに発展してすべてのものを陰と陽に分けました。自然界でみると、「天と地」、「昼と夜」、「上と下」、「東と西」、「夏と冬」、「火と水」等のようにです。

この陰陽論はその後発達した五行論と合体して陰陽五行論となります。

陰陽論について……チョットかっこいい??

全ての物と現象は、陰と陽という対立する性格のどちらかに分けられる、という二元論です。

暗/水/冷/裏というイメージを陰で、明/火/暖/表といイメージを陽というように分け、相対的に全ての物と現象を、陰と陽の性質に分けます。

女は陰で男は陽とか、男の中でもおなかは陰で背中は陽、というふうにどんどん分けていきます。

この陰陽は絶えず変化しており(今の瞬間陽でも次の瞬間陰にもなる、というように…。)、対立しながらも統一され、陰の中にも陽があり、陽の中にも陰があるなどと考え、絶対的なものではありません。

五行論について……チョット神秘的?

万物は、木(もく)・火(か)・土(ど)・金(ごん)・水(すい)の五つの基本性質に分けられ、それらは孤立して存在することなく、お互いバランスを保ちながら存在している、とする考えです。

 五つの基本物質の関係には相生と相克の二通りの関係があります。

  【相生関係】
「木が燃えて火となり、火が灰となって土を生み、土の中で金が掘り出され、金が冷えると水滴が生じ、水によって木が育つ」というようにお互いに相手を生じます。

  【相剋関係】
「木は土から養分を奪い、土によって土手を築き水の氾濫を防ぎ、水は火を消し、金は火によって鍛えられ、金は木を切る」というように、お互い相手を抑制し調整しあう間柄です。

この自然哲学を、古代中国人は、人体にも当てはめました。どうしてそうすることができたかというと、人体とは周囲をとりまく自然環境の中で存在するもので、人体とそれを取り巻く自然や宇宙は、同じ法則で動いてる と考えたからです。

病気とは自然環境の中での変化に対応できず、調和が崩れた時の状態をいい、健康とは、うまく自然環境の一員として調和を保ちながら存在している状態にある事をいいます。

経絡治療は、こういった観点から治療をおこなっています。


陰陽五行論はどう医学と関係するの?

まず、中国人は、五行学説に従い、「木,火,土,金,水」を人体の各臓器にも当てはめました。

ちなみに中医学では人体の臓器は「五臓六腑」と言って、心、肺、脾、肝、腎の五臓と、小腸、大腸、胃、胆、膀胱、三焦(三焦は水液や気の通路と言われるもの)という六腑が基本です。

ここでの 心、肺、脾、肝、腎という呼び名は、西洋医学的に考える臓器というより、より広い機能を表す単位として、例えば「肝」だったら肝臓というわけではなく、筋肉や目のの疲れや怒りやすい人、顔色が青かったり腰痛持ちをイメージしてみたり、「心」だったら、 現代医学で言う「心臓」そのものの循環ポンプという働きをもつと同時に、大脳新皮質を中心とする高次神経系(脳)の機能の働きをもつものとイメージしてみるといった具合にです。



さて、元に戻って、五行学説をどう当てはめたかというと、肝は木、心は火、脾は土、肺は金、腎は水としました。このとき、上記の関係もそのまま当てはめ、

「木(肝)は燃えて火(心)を生じ、土(脾)から奪う」
   
  →「肝がおかしくなると心も脾もおかしくなる」


と考えます。これは、治療にも関係します。

これに陰陽理論が加わり、身体や各臓器を陰と陽の性質のバランスで捉えて、健康状態をみています。

陰陽のどちらかが減ってまた増えすぎて、バランスが崩れると、病気につながっていきます。例えば、腎の陰の性質がたりない(=虚)と「腎陰虚」といい、陰の性質の「水」が不足して陽の性質の「火」が強くなると考えます。よって、「火」のイメージにあう手足がほてる、口が渇く、不眠、便秘などの病的症状を示すと考えます。

参考文献 「わかりやすい経絡治療」 福島弘道著  東洋はり医学会事務局
 

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